《第8週》《第9週》あらすじ
《第8週》心ゆれる夏
喜美子が火鉢の絵付師をつとめる丸熊陶業にも時代の変化の波が押し寄せていた。
新設された商品開発室には新入社員が3人。その中には美術大学出の青年・十代田八郎(松下洸平)がいた。
照子の夫・敏春にデザイン案を採用された喜美子は信楽初の女性絵付師として「マスコットガール・ミッコ-」を演じさせられた。
喜美子の記事を目にした八郎は、腹を立てて喜美子に食って掛かる。
八郎は家宝だった深野の日本画を戦時中、飢えに耐えかねて闇市に売ってしまった過去を持つ。
尊敬する深野先生のことに一切触れていない記事が許せなかった。
涙ながらに深野先生に当時のことを詫びる八郎。傍らで話を聞いていた喜美子は深野先生が描いたという二羽の鳥を想像しながら絵を描き始めた。
【参考】《第8週》心ゆれる夏|あらすじ|連続テレビ小説「スカーレット」|NHKオンライン
《第9週》火まつりの誓い
絵を八郎に手渡したことをきっかけに、2人の距離は近づいていく。
そんな中、丸熊陶業の社長が急死。照子(大島優子)の夫が若社長となった。
丸熊陶業では絵付け火鉢に変わる主力商品の開発に注力、深野先生と弟子2人も信楽を去るという。
喜美子も深野先生について行こうかと迷うが、一人丸熊陶業に残ることを決心する。
そして火祭りの夜。喜美子は、八郎や深野らと一緒に大きなたいまつを担いで歩き、八郎と並んで神社にお参りをする。
秋になり、喜美子がデザインした絵付け火鉢の試作品が完成した。
八郎に見せに行こうと商品開発室を訪ねた喜美子は、一心に陶芸をしている八郎の姿を目撃する。
【参考】《第9週》火まつりの誓い|あらすじ|連続テレビ小説「スカーレット」|NHKオンライン
《第8週》《第9週》今後の展開につながるフラグチェック
あかまつで喜美子に丸熊陶業を去ることを告げる深野先生。
「つまみとまちごうておしぼり食べ始めたら止めてな」(52話)
と言っていた。
丸熊陶業で商品開発室に配属された八郎。20代の八郎は舌足らずな話し方をしている。
今後、30代、40代と飛び飛びに歳を重ねていく役を演じていく中で、八郎さんは話し方を変えてくる。
53話で、信楽の火まつり。陶工さんがたいまつを担いで山を登る。
信楽町役場に勤める信作(林遣都)は祭り事には演歌歌手を呼ぼうとする傾向があるようだ。
54話、商品開発室に残って西陽を浴びながら陶芸に没頭する八郎の姿が尊い。喜美子には眩しく見えていたんだと思う。